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『バッカーノ! 特急編』 著/成田良悟  感想

2009.07.24 *Fri
バッカーノ!1931 特急編―The Grand Punk Railroad (電撃文庫)バッカーノ!1931 特急編―The Grand Punk Railroad (電撃文庫)
(2003/09)
成田 良悟

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 「切符を拝見させてください」



 このセリフで爆笑したのは僕だけじゃないはず。

 どうも。お久しぶりの更新です。
 実を言うとこの『バッカーノ』シリーズ、相互リンクを張っている『立読師列伝』のgen9さんから勧められて読み始めたのですが、この特急編でドはまりしました。やべぇよこれおもしれぇよ。っというわけで、これから少しずつ集めていこうかと思います。

 さてさて。このシリーズがどういう話かというと、たくさんの登場人物たちがはしゃぎまわっていたらいつの間にか全部つながっちゃったよ、という群像劇の形をとった物語で、その形式をうまく使った勘違いやら伏線の張り方やらがナイスなのです。
 特に、鈍行編でのあからさまな伏線を、特急編で回収するときは、狙っているとわかっていてもわくわくしました。そのあたりのキャラの魅せ方がうまいと思います。




 では、ここからあとは内容も踏まえて。




 まず、どの登場人物に感情移入するかでずいぶん変わってくると思いますが、でもたいていのエピソードはぐっと来るんですよねぇ。

 鈍行編でいえば、主人公(と言っていいはず)のジャグジーの覚悟がすごかったです。いっつも泣いている彼が、どうしてリーダーとして慕われているのか。その顔面の入れ墨はなんなのか? その理由が明かされたときの興奮は半端ないです。
 『泣かない男』という題名がとってもしっくりくる物語でした。

 鈍行編はほとんどジャグジーの物語でしたが、特急編はそこではられた伏線を回収すべく、完全なる群像劇になっていました。
 錬金術師と、殺し屋ヴィーノと、レイルトレーサー。この三つが誰なのかミスリードされていたのですが、まさかまんま怪しい奴がそれじゃないだろ、と思いながらも、結局誰なのか明かされるまで全然わかりませんでした。それだけに、クレアの登場シーンは本気で燃えましたね。まさかあの殺されたはずの若き車掌だとは……。
 そして、ヴィーノだと思われていた作業着の女の正体に笑いました。いや、無賃乗車って。その心理自体はよくわかるけど、そこに全生命を賭しているところが笑える。そして、上でもあげたセリフをクレアが言った時のあの絶叫は……もうげらげら笑いましたね!

 しかし、レイルトレーサーの無双っぷりはすごかったですねぇ。あの最強っぷりを誇っていたラッドさんが一発ですからね。ってか、ラッドさん、やっていることは一番最悪なことなのに、オチが可哀そうすぎて全体的に悲惨なキャラだよな……。
 チェスにしても、かなり腹グロで凶悪なのに、クレアに襲われたおかげで不憫にしか見えない。まあ、それが改心(?)のきっかけになったんだし、いいとは思うけれど。でも電車から地面に肉を押しつけて削り取る、って殺し方はひどいよ……。

 そういえば、シャーネってどうなったんだっけ、と鈍行編では思ったのですが、なるほど、だから途中退場しちゃったわけですね。しかし、出会って惚れて即告白、って、クレアさん節操無さ過ぎです。まあ、それに応えるシャーネも大外分だと思うけれど。さてさて、巨大な都市で待ち合わせをした二人は、出会うことができるのだろうか?

 あと、レイチェルについても、ちゃんと決着がついたのでいい感じでした。あそこで泣きだすのは反則だなぁ。もう、鈍行編では謎めいた女、って感じだったのに、特急編では可愛すぎて仕方がないぜ。最後の最後に切符を買えるだけ買うとか、もうね。また登場しないかなぁ。


 んーと、これで全部語ったはず……いや、まだアイザックとミリアについてやってない。
 この二人大好きなんですよ。うん、忘れてたくせに、とか言うかもしれないですけど、でもいいキャラしているじゃないですか。自然と幸福を運んでくる二人。こういうキャラって貴重だよなぁ、と思います。見ず知らずの少年のために身を呈して助けるとか、彼らだからいやみに感じないんですよね。



 さてさて。これで全部のはず。
 こういう群像劇系の話は結構好きなんですが、ライトノベルのレーベルでここまでのクオリティを出す作品があるとは思いもしなかったので、素直にびっくりしています。
 これからもちょくちょく集めていきたいなぁ、とか思いながら、今日はこの辺で。

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西織

Author:西織
大学に入学を果たしたただの読書好き。

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年齢:19
誕生日:九月九日
血液型:A型
趣味:読書
夢:作家(前途多難)


主に好きな作家
・西尾維新(番外位)

・奈須きのこ
・辻村深月
・佐藤友哉
・竹宮ゆゆこ

上記の作家の全ての作品を愛しています。

主に好きな漫画家
・児玉樹
・荒井チェリー
・椿いづみ
・福本伸行

漫画の神
・手塚治虫


補足
西尾維新の傑作はきみぼくシリーズだと思って日々を生きています。あのよさをわからない人間が多くて残念に思う。(とくに四作目)
そんな僕は生粋の西尾信者なので、いくらでも語れますし、いくらでも語りつくしてやりますよ。


『空っぽの知識』の別館ですが、よろしくお願いします。
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