This Archive : 2010年01月

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『不問語』 シナリオ/西尾維新  感想

2010.01.28 *Thu
オリジナルドラマCD 不問語 (講談社BOX)オリジナルドラマCD 不問語 (講談社BOX)
(2010/01/22)
西尾 維新

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 未だ誰も知らぬ『刀語』の世界――これが彼らの、生き様だ。





 うん、このブログ、ひさしぶりに更新するわ……。

 というわけで、刀語のドラマCDです。
 内容は、主要キャラの五人が、それぞれ自分自身について語るという内容。

 まあ、ドラマCDとしては、ぶっちゃけ微妙だったんですが、キャラ紹介のプロモーションとでも思えば楽しめます。
 ってか、正直これ台本だけの方が面白かったり……(否定姫だけは声バージョンの方が聞きやすかったけれど)






 そんなわけで、ネタバレありの感想を。







○鑢七花

 うーん、七花って、こんなに言葉知ってんの?
 ちょっと聞いてて違和感持ったのがそれでして。七花は馬鹿だけど異様に語彙力あるよな……。まあ、この辺は西尾さんがキャラを魅せることを優先的にしたせいでしょうか。

 七花としては、やっぱり最後のこぶしで語ろうぜ的なノリの方があっている気がするので、アニメが楽しみといった感じです。声も、結構あっていましたし。



○奇策師とがめ

 『とがめ』の発音がイメージと違ったんですけど、まあひたぎの時もそうだったからなぁ。

 こっちは、奇策師とは何かについて語っていました。まあ、その辺の話は原作の方でも少しだけ触れられていましたが、ここまで長々と語ってくれるとは。やっぱりとがめはなんだかんだで目立ちたがり屋って感じですね。
 けれど、それも最後の一言でひっくり返るんですよね。このドラマCDだけだとそうでもないように思いますが、原作の12巻を考えると、とがめの言葉の最後がなかなか食わせものです。

 声の方は、もう最初はまんまな○はじゃん、って思ったんですが、途中から次第に違和感なくなってきましたね。できれば偉そうな口調をもう少ししてほしかったんですが、その辺はアニメで期待ですか。
 アニメの予告での「ちぇりお♪」は可愛かったですよ。



○鑢七実

 シナリオとしては一番面白かったお話。
 この辺は本当に西尾さんらしいなぁ、っていうか、逆転の発想からここまで話を広げられるものかと、とうとうと聞いて読み込みました。生きることが後ろ向きな考えと言うのは、なかなか斬新です。そして、それを語らせるキャラクターもうまい。
 まあ、個人的な意見を言わせてもらうと、鑢七実の場合は、病弱で死を目の前に見ているにも関わらず、その才能の所為で死ぬことができない、いわば死のうにも死ねない状態だからこそ、こういう発言がでるんじゃないかと思います。生きることが疲れる、という感覚には共感できる部分もあるとは思いますが、厳密な意味で、鑢七実のそれと、僕達の感覚が一致することはないように思います。すくなくとも、死を前向きに思うということは、死をゴールとみているとも言えるわけで、鑢七実の場合は、そこにたどり着くことの方が難しいからこそ、生きることより死ぬことの方が生産的に思うんでしょう。
 あとは、刀語の主題と言うか、中心に添えられているのが、キャラクターの生きざまであるわけで、そういう意味では彼女の発言は、全体を通して考えるべきものでもあるんですよね。それぞれのキャラクターがどう生きて、どう死ぬか。その最後に何を思うか。そういうのがこれからまた見れるのを楽しみに。

 声に関しては、もうなんか、教祖様みたいだな、と思いました。アニメの方では、もうばっちしあっていて、「僕らの七実お姉さまだ! これでかつる!」なんて思っていたのですが。
 というわけで、ああ、もう七実お姉さまかわいいよ七実お姉さま。早く大暴れする○月が来い! ああ、楽しみだ!



○否定姫

 ドラマCDとして聞く分には一番面白かったお話。

 うん、この声がいい感じですね。さすが西尾さんが直々に口を出しただけはあると言いますか。全部投げやりなお姫様。こりゃあ本編での登場が楽しみすぎる。
 シナリオ自体は本編で語られた以上のことまで踏み込んでいないなぁ、って感じがしたのですが、声優さんの演技ですげー聞きごたえがありました。
 すべてを否定する、そういった生き方は、不真面目だからこその魅力があります。



○左右田右衛門左衛門

 しゃべりすぎww

 うーん、ソーダさんって、こんなに口の軽いお方だっけか……。今まで単純にしゃべる機会がなかったからしゃべっていなかっただけ、と見るべきか。正直無口とまでは言わずとも朴訥な感じは持っていたので、ちょっと違和感っぽいものがありました。

 声の方に違和感はなかったですけどね。ってか、うまい具合の配役だよな、刀語は。はずれの声優さんがいない感じがする。ソーダさんにしても、クールな感じはしっかりと残っているので、出てくるときが楽しみです。ってか、個人的には海亀戦での背弄拳が楽しみでして。






 ま、そんなわけで、ドラマCDとしては微妙ですが、プロモーションとしてみれば面白かったって感じです。
 七実お姉さまのあの理論だけは小説でやってほしかった感じもしますけどね。ってかあれが一番面白かった。


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『フィッシュストーリー』 著/伊坂幸太郎  感想

2010.01.10 *Sun

フィッシュストーリー (新潮文庫)フィッシュストーリー (新潮文庫)
(2009/11/28)
伊坂 幸太郎

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 「だって」とどうにか答えた。「だって、ただのボールがあんなに遠くに」





 長らくお待たせしました。今年初めての更新です。
 今回感想を書くのは、伊坂幸太郎さんの短編集『フィッシュストーリー』。長さ的には中編集と言ってもいいかもしれないですが、とりあえずそんな感じです。

 最初の一つ目は正直微妙だったのですが、二つ目、三つめと進むにつれて面白くなっていきました。そして、最後の一つにガツンと一発。引用した文章は、最後の最後に涙腺をやられた一文だったので、どうしても引用したかったんです。






 では、ネタバレ込めつつそれぞれの感想を。






○動物園のエンジン
 『動物園へ行こう。休日をライオンと』


 うん、微妙。
 いや、好きな人はごめんなさい。ただ、どうしても強引っつーかなんつーか、あんまり河原崎のようなキャラクターは苦手なんですよね。同じ理由で『チルドレン』の陣内とかあんまり好きじゃないんで、あの作品は微妙に思ったりするんですけど。

 まあ、そういうのを置いていても、デビュー後第一作ということで、やっぱり文章がこなれていない感じはあるなぁ。これを読んだ後に次の『サクリファイス』を読むと、やっぱり読ませ方が全然違うように感じる。文体は同じ感じなんですけどね。



○サクリファイス
 「だから?」


 黒澤さん大活躍のお話。
 読者に人気があるキャラクターなのは、やっぱり黒澤の性格が朴訥でありながら憎めないところなのかなぁと思います。彼はいろんなことを冷静な第三者的な目で見て、最後にはいろいろなことを考えながらも「だから?」の一言で片づけるような冷たいところはありますが、彼の中には彼の中で、ちゃんと信念があるところが見え隠れするところが魅力的なように思います。
 陽一郎と周造の関係なんかは、できれば短編じゃなくて長編のような長いところであらわしてほしかったなぁ、とも思わないでもないです。まあ、短編で、黒澤と言う第三者の視点でみるからこそ、こうして形が浮き彫りにできたのかもしれませんが、これはちょっともったいないようにも思えたり。二人の心情なんかも想像していくと、なかなか深みが帯びてくるものです。




○フィッシュストーリー
 「届けよ。誰かに
  頼むから」



 出来すぎやろ! っていう突っ込みはなしの方向で。

 まあ、伊坂さんの得意の、別々の人間の行動がそれぞれつながっていくという形ですが、こういうのは余計なこと考えずに読むのが一番ですよねー。とりあえず、瀬川さんかっけー。なんだこのテンプレ正義の味方。
 ここで、曲の空白部分の思いが誰かに届いたわけではないってところが変に現実的ですが、ま、そういうもんでしょうね。人生なんてどんな些細なきっかけでずれるかわかったものじゃない、って思うとすっきりするかも。

 よし。とりあえず、瀬川さんは早くスーパー伊坂大戦に出場するんだ。




○ポテチ
 「塩味も食べてみたら意外に美味しいから」


 普通かなぁ、とか思いながら読んでいたら、最後の最後でやられましたよ。
 なんだろうなぁ。別に、オチが読めなかったわけじゃないんですよ。赤ん坊の入れ替わりの話や双子の話とかで、何となく今村と尾崎は入れ替えられてたんだなぁとはわかってましたし、最後にホームラン打つんだろうってのはわかっていたんですが、まさかの大西の言葉でガツンと来ました。
 ああ、文章で感動できるって、こういうことなんだなぁ、って思った瞬間。
 これほどまでに最後の一文に感銘を受けたのは自分だけなのかもしれませんが、それでも本当にあそこは良かったんですよ。前に大西が「ただ球が遠くに飛ぶだけ」と言っているだけに、余計にそう思う。本編を通して大西に感情移入しているから、最後の最後でやられちゃった感じでした。

 話の問題自体は『重力ピエロ』とかぶるところもあるんですが(ってか、一部登場人物かぶってるし)、やっぱり同じネタでも魅せ方一つでこうも変わるもんなんだなぁと思いました。本当に、伊坂さんは細かいところがうまい。






 そんなわけで、新年一発目の更新でした。
 正直年明け初めの更新どうしようかなぁと思っていたところでこいつを読むことができて良かったなぁと思います。絶賛するまでではないですが、この充実したような感覚があるから、読書はやめられないんですよ。ホント。

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CATEGRY : 伊坂幸太郎

プロフィール

西織

Author:西織
大学に入学を果たしたただの読書好き。

拍手がえしに関してはこちらでご覧ください。
http://blogvote.fc2.com/pickup/emptyreader


年齢:19
誕生日:九月九日
血液型:A型
趣味:読書
夢:作家(前途多難)


主に好きな作家
・西尾維新(番外位)

・奈須きのこ
・辻村深月
・佐藤友哉
・竹宮ゆゆこ

上記の作家の全ての作品を愛しています。

主に好きな漫画家
・児玉樹
・荒井チェリー
・椿いづみ
・福本伸行

漫画の神
・手塚治虫


補足
西尾維新の傑作はきみぼくシリーズだと思って日々を生きています。あのよさをわからない人間が多くて残念に思う。(とくに四作目)
そんな僕は生粋の西尾信者なので、いくらでも語れますし、いくらでも語りつくしてやりますよ。


『空っぽの知識』の別館ですが、よろしくお願いします。
http://tukimaturi.blog89.fc2.com/

初めての方は、カテゴリ内の『未分類』を先に読んでください。



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