This Category : 竹宮ゆゆこ

スポンサーサイト

--.--.-- *--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

『とらドラ・スピンオフ3』 著/竹宮ゆゆこ  感想

2010.04.21 *Wed
とらドラ・スピンオフ〈3!〉―俺の弁当を見てくれ (電撃文庫)とらドラ・スピンオフ〈3!〉―俺の弁当を見てくれ (電撃文庫)
(2010/04/10)
竹宮 ゆゆこ

商品詳細を見る



 「……俺は、一線を、越えるぞ」




 はい。そんなわけで、一年ぶりの『とらドラ!』新刊をお送りします。
 ってか最終巻だよ。事後処理的な短編集。いろいろな企画で描かれた『とらドラ』の短編を一冊にまとめた今作、書き下ろしの最期以外は全部一度掲載されたものなんですが、通りでわけのわからん話が多い……。まあ、面白かったですけど。

 そんなわけで、これでもうとらドラも終わりかぁ。っていう感情より、「あれ? 終わってなかったっけ?」という感情の方が強いことにびっくり。うん、早く竹宮さんは新作出してくれ。





 ではでは、ネタバレありで。





○俺の弁当を見てくれ

 多分一番面白かったし、一番笑ったわww
 いや、ほんっとひさしぶりに小説で面白いと思って笑ったww。ってかオチww。炊飯器とかww

 もはや途中から目的と手段を倒錯してしまっている竜児と、オチでの炊飯器に軽く対処している独身が素晴らしかったです。ああ、とらドラのギャグパートってこんな感じだったよなぁ。


○とらとら!

 ……竜児。


○とらドラ! な日曜日

 大家さんの存在感がパない。


○ドラゴン食堂へようこそ

 これはこれで面白そうとか思ってしまった。
 うーん、というか大人になった場合で竜児と実乃梨の恋愛見てみたいなぁ。っていうか大人バージョンだと大河の行動はちょっと、いやかなり引くし……。しかし、自分は本当にみのりん大好きだなぁ。

 それはそうと、あとがき解説の男女入れ替わりネタの方が笑える件について。やばい竜子最高。


○とらドラ! な雨宿り

 これは確かヤスさんのイラスト集で載ってたやつですよね。立ち読みした記憶が。
 竜児と大河の精神的な距離の近さから考えたら、これはエンディング後のほうがいいなぁと個人的に思うんですがどうでしょう。けど、正直個人的には原作のエンディングよりアニメのエンディングの方が、とか思ってしまうので、悩みどころ。こうなりゃ間とって高校卒業した後でとか勝手に妄想する今日この頃。


○不幸のバッドエンド大全

 とりあえず幸太のうざさがパない。こいつこんなにうざい奴だったっけ……。

 それはそうと、みのりんと北村のエンドが……。えっと、北村さん? あなた失敗した場合の未来決定ですか。ってか似合いすぎててやばい。みのりん可哀そうだよ。ああ、鬱になる……。

 とらチワファミリーはある意味グッドエンドだと思う。これで竜児がギャルゲ主人公レベルのスペックがあったらハーレムだぜい。


○ドラゴン泰子

 一読した後だと本気で意味がわからなくて話が途中で飛んでいるんじゃないかと疑いました。

 なるほどね。竜の字の理由……ってわかるかい!!


○THE・部長

 おっくれてるぅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!


 それはそうと、ちょろぎってなんですか……?


○にせとら!

 ……おとなしい大河。

 いや、ねーよ、と思ってしまう自分が少しだけ悲しい……(ここは可愛いと思うところだろ……)

 しかし田村君の時も思ったけれど、僕は伊欧があまり好きじゃない。


○ラーメン食いたい透明人間

 あー、原作の方でもほのめかされていましたけど、やっぱり来ましたか、能登と木原のお話し。

 やっぱりこの作家は感情の動き書くのうまいよなぁと思いました。そして、最後の〆どころがうまい。とらドラの本編が書きすぎててちょっとなぁと思っただけに、こういう形の終わり方がすごく気持ちいいです。ま、このあと能登の思いが報われるか否かは神ならぬ作者のみ知る。

 それはそうと、仮タイトルはそれはそれで面白そうな件。





 うん。そんなわけで、最後かぁ。
 どうせならもう一つくらい短編集っぽいの出してほしいものだけど、やっぱ無理かなぁ。ってか、この一年間竹宮さんは何をしていたんだ……。新作鋭意執筆中だったらいいのですが。

 ではでは、今日はこの辺で。

スポンサーサイト
COMMENT : 0
TRACKBACK : 0
CATEGRY : 竹宮ゆゆこ

『とらドラ! 10』 竹宮ゆゆこ  感想

2009.03.07 *Sat
とらドラ〈10!〉 (電撃文庫)とらドラ〈10!〉 (電撃文庫)
(2009/03/10)
竹宮 ゆゆこ

商品詳細を見る



 ――この世界の誰一人、見たことがないものがある。






 大完結!




 そんなわけで、佐賀はどうせフラゲできるって言っても八日ごろだろうと高をくくっていたら、昨日紀伊國屋書店で発見したので迷うまもなく買いに走りました。
 そんで、昨日の夜半分読んで、もう半分は今朝読んで。もうテンションはマックス状態です。


 では、感想を。






 まず、もうどこからどう語ればいいのやら……


 とりあえず、登場人物たちが、夢を語りつつも終始現実と隣り合わせになっていたところはかなりよかったと思います。

 逃げよう! 結婚しよう! などと言うだけ言っても、結局はただの高校生の身にそんなことが簡単に出来るわけもない。それを本人たちもちゃんと自覚しているし、また周りもちゃんとそれを注意してくれていたところがよかったなぁと思いました。
 その中で、具体的な解決方法は見つからないけど、それを見つけるためにあがく。それが必要なんだと思います。実際、この巻で竜児はかなり、現状に対してあがきました。空回りもしたし、妥協もしたりしましたが、それでもたった一つ信じたものだけは譲らなかった。その精神が大切なはずです。

 こういうところを、ここ最近の恋愛ものはないがしろにしているんじゃないかなと個人的に思うんですよね。ただ、『愛があればいい』。そこで止まっちゃいけないのに、そこからどうあがくかで、本当の覚悟は問われるというのに、ただ『一生愛する』と言えば覚悟があるように見える。
 そうじゃないんだよ、といつも思っていた僕にとっては、この巻において行われた竜児の行動はとてもよかったです。一番大きな家族の問題に決着をつけた竜児は、これから先困ったことがあっても助け合ったりしながら何とか乗り越えてくれると思います。



 ていうかですね。竜児かっこよすぎだと思います。
 まだ子供だと自覚していながら、その中から必死に出ようともがいている。この感覚は、特に僕のような年齢にはすごく共感できます。また、過去そういう時期を過ごしてきた大人も、きっと共感してくれるはず。
 9巻で実乃梨から「決めることだよ」と言われた竜児は、見事この巻で自分の道を『決めた』。その決意は、いろんな障害に阻まれて、追い詰められてぐちゃぐちゃになった果てに、しっかりと自分の思いを確認して手に入れたもの。『みんな幸せ!』という、あまりにも抽象的で曖昧なものだけど、そこに辿り着くまでに悩んだ道を考えると、やわなものじゃありません。
 これから、竜児は具体的なことを見つけていく。それは決して答えのあるものじゃない。一人ひとりが生きていく中で自然と見つけて、自然と身に着けていくもの。
 それもまた、『とらドラ!』の主題の一つである、『この世界の誰一人見たことのないもの』ではないだろうか。
 恋愛も、将来も、どれもこれも、誰が見ても靄がかかってよく見えないもの。そこに誰でも不安になるし、苦しくて胸が締め付けられたりする。でも、ちゃんと目を見開いていれば、ちゃんと前を向いていれば、きっと見つけられる。竜児にも、大河にも見つけられる。僕らにだって、見つけられる。
 そんなものが、『とらドラ!』では入念に描かれていた。そんな風に思います。




 まあ、そんなわけで『とらドラ!』を読み終わって考えたことをつらつらと書き連ねたわけですが。

 全体はそんな感じですが、細部を見てみるとそっちも本当に良かったです。


 序章の、竜児以外の視点。
 みのりんの自宅での素の態度を見れたり、北村がアメリカに行く気満々なバイトやってたり、大河がすごく心細い中竜児だけを頼りに立ってたり。染み入るような心理描写がすごかったです。
 ただ、出来るなら亜美視点も欲しかったなぁ。多分大橋で二人を見つけたときのためにわざとやらなかったんだろうけど。

 大橋の下の竜と虎。
 誰よりも先に見つけたあーみんは可哀相だなぁとかなり思いました。
 9巻からずっと自分で言っていますが、確かに亜美はかわいそうな立ち居地ですよね。アニメ見ているとそれがすごくよく分かる。冷たい風を装っているけど、本当はすごく人がよくて、その所為でソンばかりして。北村の電話一つで飛び出るなんて、ホントけなげじゃないですか。

 その後、亜美の家で作戦会議。それぞれ、違う意見だけど結論は同じ。みんな、いろいろな思いはあるとはいえ、竜児と大河にちゃんと幸せになってほしい。亜美にしたところで、反対はしているけれど本心ではそう。だからこそ、最後に別荘の鍵を渡してくれた。
 しかし、ここで亜美は、8巻においての竜児と同じ気持ちになったという見方もあるよなぁとちょっと思いました。8巻で、実乃梨への脈がまったくないと確認した竜児と同じように、亜美も竜児と大河の絆を確認して、脈がないことを再確認させられたのではないかと思いました。
 だから、竜児の「世界の真ん中で~」発言のときはあまりの寒さに泣き出したという風に言っていますが、普段泣きまねで済ませるところを、マジ泣きしていたのではないでしょうか。
 

 竜児と大河の逃避行、by劇団春田。
 これにはもう、大爆笑。ありえねーと思う反面、こういうむちゃくちゃなところが小説というか、ラノベの醍醐味だと思います。
 そこでの恋ヶ窪先生の絶叫は、もうリアル大人からしたら可哀相でしょうが、その後の開き直り&大河の母親に向けての「私は担任です!」の啖呵は、すごくかっこよかったです。くさい学園ドラマっぽかったですが、大人としての理性も保った上での啖呵だったので余計に。


 竜児の家族の問題。
 やっちゃんを捨てた竜児を。先にやっちゃんが捨てたときには、なんてことをするんだこの女! と竜児と同様呆然となりましたが、そこから竜児がいろいろ後悔して、その上でこれからやっていく方向性をしっかりと定めていったのはよかったです。
 やっちゃんの実家でのことは、おじいちゃんもおばあちゃんもいい人でよかったぁ。「あの男の息子か!」みたいなノリで追い出されるんじゃないかとひやひや物でしたよ。

 おびき出されたやっちゃんが、竜児に向かって本音をぶちまけるシーンは、思わず泣きそうになりました。彼女がそういう手段しか取る方法を知らないというのがとても可哀相で、そしてそれを後悔して、竜児が事故にあったなんて言われたら急いで駆けつけてしまうような、母親ぶりに涙です。
 なんだかんだで竜児の初めての反抗は、家族の絆を強める結果になったようで。両方の切ない気持ちがストレートにきてよかったです。


 そういえば、とあるネタバレスレの方では、高須家の実家に泊まったときに、竜児と大河が夜の営みをやったとかやらなかったとかいう論争が起きていますが……。個人的には、あの一文、興奮しすぎて眠れるわけがないだろ、というだけだと思いますけどね。そもそも、その前に竜児が境界線の話をして、それを大河が「まだ越えない」といっていますし。(まあ、意味深な描写なので想像するしかないですけど)


 そんなわけで、一晩明けて、竜児と大河が『決めた』ひとつの選択。
 子供なりにあがいて、そしてその中で『決めた』。

 その選択に対する反応の中で、亜美がやっと本音を吐露したのがすごくよかった。
 タイガーにまた会いたい、実乃梨ちゃんともっと仲良くしたい、高須くんともちゃんと仲直りしたい! その言葉一言一言が、今まで邪魔だったプライドを脱ぎ捨てて、素の本心で出たものだと分かるから余計にぐっと来ました。
 二巻からずっと、本心を出したくてもほのめかす程度にしかさらすことの出来なかった彼女が、とうとう晒した本音。ああ、もう。悶え殺す気か!
 結局みのりんとあーみんの二人の決着はここでついたわけですが、十分すぎる決着だと個人的には思います。実乃梨の方は最初から歩み寄る姿勢だったので、あとは亜美が本音を晒すだけでしたからね。




 とりあえず、流れに従って感想垂れ流してきたんですが。
 最後に大河が戻ってくるってのは、まあお約束もお約束。とりあえずそれまでの間にあった過程は、いろいろ想像して楽しむところだと思います。あの大河にそっくりな母親が、娘のために折れるのを想像するだけでも楽しいですし。

 10巻の中で繰り返し描写された『別々の体』というのが、最後に自然と重なりあっているのがよかったなぁと思います。仲間内で慰めあうときは、別々の体だからこそ慰めあえる。そして、最後に竜児と大河がどちらともなく手をつないだように、通じ合えば自然と重なり合える。王道も王道のラストでしたが、この巻全体をかけて人と人の距離を描写されていたので、最後の爽快感はすごかったです。




 そんなわけで、昨年の11月から四ヶ月の付き合いでしたが、とにかくいい作品でした。
 悶え苦しむような恋愛小説を本当に珍しく読めたと思います。一応ラブコメと銘打たれてはいますが、このシリーズは間違いなく恋愛小説です。いつかこんな、青春のほろ苦さや悶えるような苦しさを描けるような作家になりたいなぁと思います。

 本当にごちそうさまでした。

COMMENT : 0
TRACKBACK : 0
CATEGRY : 竹宮ゆゆこ

プロフィール

西織

Author:西織
大学に入学を果たしたただの読書好き。

拍手がえしに関してはこちらでご覧ください。
http://blogvote.fc2.com/pickup/emptyreader


年齢:19
誕生日:九月九日
血液型:A型
趣味:読書
夢:作家(前途多難)


主に好きな作家
・西尾維新(番外位)

・奈須きのこ
・辻村深月
・佐藤友哉
・竹宮ゆゆこ

上記の作家の全ての作品を愛しています。

主に好きな漫画家
・児玉樹
・荒井チェリー
・椿いづみ
・福本伸行

漫画の神
・手塚治虫


補足
西尾維新の傑作はきみぼくシリーズだと思って日々を生きています。あのよさをわからない人間が多くて残念に思う。(とくに四作目)
そんな僕は生粋の西尾信者なので、いくらでも語れますし、いくらでも語りつくしてやりますよ。


『空っぽの知識』の別館ですが、よろしくお願いします。
http://tukimaturi.blog89.fc2.com/

初めての方は、カテゴリ内の『未分類』を先に読んでください。



最新記事



最新コメント



最新トラックバック



月別アーカイブ



カテゴリ

未分類 (3)
読書日記 (3)
漫画日記 (32)
漫画の紹介 (3)
浅田次郎 (1)
綾辻行人 (1)
有川浩 (2)
有沢まみず (1)
五十嵐貴久 (1)
伊坂幸太郎 (3)
井上堅二 (2)
歌野晶午 (1)
浦賀和宏 (1)
乙一 (1)
賀東招二 (1)
鎌池和馬 (6)
貴志佑介 (1)
北村薫 (1)
京極夏彦 (2)
桐野夏生 (1)
佐藤友哉 (1)
沢井鯨 (1)
沢村凛 (1)
白河三兎 (1)
新海誠 (1)
鈴木大輔 (1)
竹宮ゆゆこ (2)
多島斗志之 (1)
辻村深月 (5)
土橋真二郎 (1)
中島らも (1)
成田良悟 (15)
西尾維新 (17)
野村美月 (1)
橋本和也 (2)
姫野カオルコ (1)
本多孝好 (2)
円居挽 (1)
道尾秀介 (1)
湊かなえ (2)
武者小路実篤 (1)
望月守宮 (1)
森絵都 (1)
森見登美彦 (1)
薬丸岳 (2)
柳広司 (1)
米澤穂信 (10)
翻訳小説 (2)
日高由香 (1)
越谷オサム (1)



FC2カウンター



検索フォーム



RSSリンクの表示



リンク

このブログをリンクに追加する



ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる



QRコード

QRコード



フリーエリア

西織の最近読んだ本



Copyright © 空っぽの知識(読書日記) All Rights Reserved.
Images from ふるるか Designed by サリイ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。